舞台感想

始まる前は不安しかなかった雑草舞台も始まってみれば期待を裏切ってくれて最後まで楽しませていただきました。面白くなかったら減らそうと思っていたのですが無事予定の回数をこなすことが出来ました。出演者の皆様、スタッフの皆様、他にも関わってくださった人たち皆様お疲れ様でした。土日家で寝れることが嬉しすぎて感想が9月にずれてしまいましたが感想をあげさせていただきます。
長いので畳みますね。
ストーリーは「横山ってジャンプ好きだよね」という話ですね。同い年として凄く展開が読みやすい。RやZの元ネタや映画が数本浮かんだりしましたが、演出が凄く良かったです。私は松竹座の装置が大好きなので、盆や花道を凄く活かした演出だったと思います。だから逃走シーンが長めで嬉しい。独房のそれぞれのシーンが少ないので設定が活かしきれてない役もありますが、長々とすると深みも出るでしょうがボロも出ると思うので、スピーディに削る所は削っていて良かったと思います。もう少し時間があれば良かったですね。

  • シュン:

ごめんなさい。シュンの役柄が好みすぎて、して欲しかった役柄すぎて、良いか悪いか解りません。好きということしか解りません。7分丈も着ませんし。
ここが好きとかここが良くないとかは言えるけれど、それがちゃんと見てなのか解らない。
最初の見下している所とかイライラして貧乏揺すりするところとか感情が一気に高ぶる所とかは上手いなと思います。細かく役を理解しているのにパーティータイムで気が緩むのが嫌です。一幕ラストの啖呵切る所が好きです。何気に作戦立てたあと働いていない気がします。トイレの配管を伝う役に、立案者として立候補する動きが余りにも小さすぎて一度では伝わりませんでした。何度見てもスマートすぎて小さかった。舞台には余計な動きも必要だと思います。それと図面はリュウジチームに渡してあげればいいのにと思っていました。
声は台詞量が多いからか少し早口でしたけれど、最後は良くなっていましたね。少し滑舌悪いですけれど、姿勢のせいだと思います。

こちらは逆に、何もしないというのも表現の一つだよと思いました。外部舞台も通いなれている友人が少し浮くね、と言っていましたが、確かにワークショップ等もなくそれぞれの技量だけのアドリブだと浮くかもしれないなと思いました。
しかし所詮ジュニアなんて個人戦なので前に出る姿勢は高評価です。声が良く通って上手いですし。ただカラスに怒鳴られる後がいつも何を言っているかわかりませんでした。
トシローが死んで自分の信念が崩れそうになっている時の演技が凄く上手いなと思いました。BADはセンターが映えるなぁ。そしてそのどちらの演技にもタイソンが凄くいいアシストをしてくれていたと思います。
声も動きも上手くて、舞台をしたいと言っていたのも頷ける上手さでした。

  • トシロー:

演技と台詞の繋がりがうまいなぁと思いました。後半になるにつれ演技に深みが加わって、上手く役を租借しているのだなと思いました。そして毎回解釈が違うのを毎回うまく演じ分けていて、その繋がりが上手いなと思いました。ウケたことって何度もしてみたくなったり、他の解釈の時にも入れてしまいたくなりがちですけれど、その取捨選択がばっさりしていて良いです。
全体的にキャラがブレないから台詞が後の場面に繋がるし、無理がないんですよね。

  • タイソン:

格好良かったです。声の出し方が役に合っていて、アドリブも役としてのアドリブで一番上手かったと思います。キャラが全て舞台上で説明されているのも上手いなと思いました。他の役への絡み方も上手かったです。

  • レン:

舞台上の細かい動きやアドリブが凄く上手いなと思いました。外部舞台とかも見に行ってるのがちゃんと身についてるのかな。勉強って結局身について使えるかが大事なので凄いなと思いました。あと手足が長いからやっぱり舞台栄えしますね。
ただレンの役として弟に構いすぎかなと思いました。兄弟が兄弟役なので難しいなとは思っていましたが、その辺りがやっぱり役になりきれてなかったかなと思います。

  • ノリ:

兄弟という設定に大分助けられていた印象です。お兄大好きなキャラなのに素が出てしまって惜しいなと思いました。あと台詞に対応する動きが少ないのでいつ喋っているか解りにくかったのも残念です。

  • カラス:

見せ場以外は大人しめだったかもしれません。静かなキャラクタなので仕方ないのですが、よく笑っていたなと思います。最初の人物紹介で「内通者」とあったのでその辺りがせめてパンフで見れればこちらの解釈がもっと進むのになと思いました。時間がなくて嘘つきのシーンが減ったのかと思ったので少し残念でした。

  • ケッペキ:

キャラが崩れないなと思いました。アドリブは他にも出来そうなキャラでしたが他がアドリブを沢山やっているのでその分しなかった印象でした。声は聞き取りやすいのですが微妙に埋もれるのは平坦だからなのかなと思っていました。

  • くず鉄:

キャラが立っているからやりやすい役かなと。ただ薫太演技上手いし役の読み込みも上手いと思うのですけれど、素が出やす過ぎるのかなと思いました。冷静なのかな。声も通るし手足長くて舞台栄えするので、外部舞台とかの方がやりやすいのかなと思いました。

  • 佐久間:

思っていたよりも演技が上手くないというか、素に戻りやすいなと思いました。周りを見すぎるのかなと思います。あと台詞のイントネーションをもう少し気をつけてくれないと前後の台詞で台詞を推測させるのは良くないかなと思います。

  • R房:

まとめます。声の出し方はともかく、台詞のときの動きや、噛んだ時のリカバリがやはり経験に比例するなと思いました。神山が巻き舌すぎたり流星が台詞を飛ばしていたり小瀧が笑ってしまったりしていましたが、もう少し役柄があれば役に入り込めやすいのかなと思いました。竹本がナルシストのキャラクタを作っていたり、リュウジのアドリブに即座に対応していて出来る子だなと思いました。

  • サトシ:

小さい子が解らないのですが、それぞれがいい演技を盗みあっていて成長していくのが見え、良かったです。いつも兄が最後肩を抱きながら触りまくったり、レンやリュウジへの言葉を言わされたり*1して本当にごめんねという気持ちで一杯です。


基本的にシュンばかり見ているので感想は偏っていると思いますが、この夏がメイン10人以外にとってもとても大きな財産になればいいと思います。

*1:楽屋で中間が考えているそうなので